2011年7月25日月曜日

常盤平の魅力とアートの必要性

石郷岡です。

金曜日に土屋先生の言っていたことをまとめておきます。

1、われわれがなぜアートセンターを作るのかの答えを導く
   ※利便性ではない何かを説明する。
   ※常盤平で感じられなかったものを提示する。
   ※日常の一部となったアートセンターのイメージを提示する。

2、アートセンターがどのように機能するのかの説明をする。
   ※概念的なコンセプト、「散策するアートセンター」
   ※具体的な機能、「日常的に人が集う場所」
   ※集会場としての機能の向上、「アートとコミュニティ(仮名)」

2011年7月14日木曜日

ボード用の文章の作成

散策するアートセンター

建物の総床面積は500㎡で、個々の部屋の床面積は
アートを発信するためのギャラリーが150㎡、それとは別に小ギャラリーが50㎡あり、
喫茶店と資料室の面積が100㎡、団地の住人が利用できる集会場が50㎡、事務室と倉庫が150㎡になります。

また、それらの使用目的に明確な区切りは付けずに、開放的な集会場や人が集まってくる喫茶店で展示をしたり、
ギャラリーを集会に利用することもできます。その多種多様なイベントに対応できるように倉庫や事務室には
機材や備品を用意しておきます。
そして事務室に常駐しているのは学芸員の人たちで、このアートセンターでは展示を行うアーティストの事だけでなく、
団地に住んでいる人にも対応し、展覧会以外のイベント、
コンサート、結婚式や葬式、提携大学との交流講座などのイベントも行います。
それは一般の美術館の学芸員とは違い、常に様々なものと出会いながら経験を積むことができます。

部屋のまとりは

ギャラリーは横長に広いホワイトキューブで展示空間として最も使い易いものになっていて、
入り口が東側の道路の側にあるため搬出と搬入を行い易く、直接中央まで車を乗り入れて、中央に面したドアまで
車をつけることが出来ます。

小ギャラリーは外界と完全に隔離しなければならない展示を行う部屋であり、
光や影を用いた作品や映像を行うための部屋になり、集会場として用いるときには映画館としても機能します。

集会場 は壁が介入してくる側はガラス面で、ギャラリーとは対照的に開放的で、
それでいて空間に壁面が介入してくる事で、丸見えではない空間になっています。
また、集会場の外に出るとウッドデッキがあり、このウッドデッキにより喫茶店との関わりを持ってきます。

喫茶店と資料室は多くの人が訪れる事を想定して、動線を想定した弧の形に沿って、ウッドデッキが広がります。
このウッドデッキの上では多くのイベント、アートプロジェクトが催されることになり、中央で様々な集まりが
行われるときの客席として用いられます。
また、ウッドデッキは公園側にも広がっているので、団地内を散歩する人をアートセンターに呼び込んだり、
公園でイベントを行うときには、同じように客席として用いることが考えられます。

そして、建物に介入してくる壁面は、この東集会場に繋がる二つの動線をイメージして形成しました。
動線は元々の東集会場の入り口から、道の先にある公園や松林、団地と団地の隙間の道から
繋がってくるイメージとしてデザインしました。

弧の形の壁面は遠くからアートセンターを見たときに、人を引き込むような隙間をとして見えてきます。
団地は太陽の日差しに沿って建てられているので、横長の道が出来ます。
その道を取り入れるようにして建っている東集会所に、この団地に無い弧の壁面が入ってくることにより、
日常 の空間とは別の空間として展開されていく合図になります。

それだけでなく、弧の壁面は団地内にある公園や松林などの空間を繋ぐ動線を介入させています。
この動線は団地と団地の隙間を通る道で、団地内の公園を繋ぐ道です。
この道が東集会場から広がっていく事は日常的に利用される公園にアートプロジェクトを展開できる要因になるとともに
一つ一つの公園に作品という個性がつくことで、人が団地に訪れ散策する理由にもなるのです。

2011年7月7日木曜日

今日の土屋スタジオ

図面が完成しましたー
今日話し合った段階での図面です。

平面図


立面図


壁は梁下、高低変化なし。コールテン鋼のような赤錆的なテクスチャを想定しています。鉄板です。
デザインの意図と今日の話の流れは明日説明します。


1/50の模型は敷地・躯体を作り終えているので、
これからは壁とインテリアをつくりこんでいく予定です。




スタディの日

飯田案









2011年7月5日火曜日

最後の火曜日


石郷岡です。プランの話の前に現状の進展を連絡します。




盤面と躯体の制作が一段落つきました。
両面テープのついた紙を使用しているので、植栽の綿をそのまま載せることも出来るし
スタイロを敷いているので、20メートル級(40㎝)の樹木も刺すことが出来ます。

躯体は、スタイロにモデリングペーストを塗ってから、
ピンで固定して作りました。



屋根や小山、植栽もすぐに作ろうとすれば出来るようになっています。


問題のプランですが、上記の様な構成になりました。
展示室を中央から右側に作り、集会場を上に、事務室を公園よりに配置しました。

このプランは中央との関係を意識し、どの弧からも建物の中に介入できるようにし、
出入り口から他の建物の出入り口を見ることが出来るプランになっています。

「散策するアートセンター」の名前の通り、
それぞれの建物を行き来し、道に交わることで展開する。

しかし、楕円の構成がなくてもプランだけで成立するので、
壁の建築的な意味が弱くなってしまったことは否めません。
(一方で、壁も完全に意味を失った訳ではなく、動線を表すというコンセプトも
担っています。)

それでも、プランの確立は大きい意味があります。

それでは今日の更新を終わります。

2011年7月3日日曜日

一晩考えた結果

石郷岡です。

東集会場の中央から見て北側、展示室(150m2)の目の前にある
壁を外すプランについて考えた結果、
外したとしても、21mの壁面になるだけなんです。
どんな素材であっても展示室がホワイトボックスである以上、
21mの壁になるんです。

昨日考えたアイディアを見ていると、結果的に21mの壁面が
室内と室外の関係を遮ってしまう。

この文章は今日少しづつ書き足していくと思います。

日曜日の話し合いの結果、二つのプランが出来ました。

左は集会場とギャラリを入れ替えたタイプ
河野先生の推奨のスタイルです。
中央から見て右側にギャラリを取ります。

右はギャラリの位置をそのままに、事務所の位置を公園側に持っていくことで、
円弧の広がりきったところが(事務所の)入り口になるので、
中央からのアプローチが出来ます。
東側は楕円の形に合わせた集会場にします。

それから日曜日の制作です。
柱と梁の切り出し
塗装
盤面

そして月曜日になりました。

2011年7月2日土曜日

半夏生

野田です。
今日は雑節のひとつ "半夏生"。
天から毒気が降る日なそうで、なぜか野田はただいま腹痛に見舞われています。ドクケってなんだ..
福井県では焼き鯖を食べるそうですが、ほんとうですか?



それでは今日の活動報告。
今日は敷地模型 1/1000を完成させました。




これで"回遊するアートセンター"、そのソフトの説明はできそうです。
続いて、今日はスタディをしながら1/50模型の盤面と躯体の制作をしています。
っとここで、planの重要な話。
昨日のブログにもありましたが、まとめると


・建築的なエレメントとして、ランドマーク的な"何か”が必要
・ソフトとしての"道"はいいが、ハードとして落とし込むにはいろいろ問題アリ(下記)
・壁が刑務所のようになるのはNG(現状案は開口が少ない & コンクリ→圧迫感に)
・壁はアーティスト(またはお客さん)の邪魔になってはならない
・コンセプトは"動線”であって"壁"ではない(必ずしも今の壁が最良ではないということ)



最後に、それらを考慮した飯田案



明日は森アトリエにて、模型制作 & planのスタディをしています。

6/31




代です。金曜日の報告です。

木曜日の話とだいぶ変わってしまいアドバイスをいただけたらと思いましたのでメールを送らせていただきました。

木曜日の段階では、ギャラリーAの南側がガラス張りでしたがそこは壁面でなければギャラリーとしての機能を果たさないという指摘があり、ギャラリーAは独立した空間として成り立たせなければならないという結論になりました。

しかし、木曜の段階ではガラス張りであることで道のストーリーに壁のラインの意味を持たせ、開口などを決めていきましたが、それとは違う方向で行くことになりなした。

なので道のラインを成すものが壁になるか列柱になるのかそれはこれからスタディしていこうと思っています。


昨日、最後にひねり出した案を添付しておきます。



一つは、ギャラリーBの部分に新しくユニットをつくり中庭9マスに対して、展開もできるいうものです。

その際の悩みは、点線部の所のあり方、屋根がかかっていますので舞台的にも使えるのかどうか、開口の取り方、動線、道のラインの取り方、そのラインを壁とするかどうかなどです。



そしてもう一つは、ギャラリーBとギャラリーAの位置を逆転させるというものです。

ギャラリーAは完全に独立し、ギャラリーBは中庭6マスに対して展開もできるというものです。

しかし、問題は事務所の位置で、管理上、ギャラリーAに近い所が管理しやすいだろうという点です

逆転したものは2パターンあります。まだ検討中です。

2011年7月1日金曜日

6/30

今日は最終調整をしました。

壁のライン、トイレの数、配置、公園へのつながり、など微調整、再構成をしました。

空間的につじつまが合うようにはなったと思います。

イメージは都合上後日掲載します。

模型は鋭意制作中です。